【管釣り】クランクベイトを極めるために 其の①【エリアフィッシング】
2019/12/17 編集
いよいよ寒くなってきて、管釣りでも冬シーズンの本格的な幕開けですね。止水のポンドタイプエリアは季節の進みがワンテンポ遅くなるんですが、そろそろニジマスの最適水温から外れてくる時期かと思います。
関東では、年内位ならスプーンメインの釣りで押し通すことは可能なんですが、クランクベイトも織り交ぜたほうが効率が良くなる頃合いです。初心者でも釣果のプラスになるクランクの使い方をご紹介します。
どうしてクランクベイトが必要なのか
どうして寒くなるとクランクを使いたくなるのか?寒いと魚の活性が落ちて喰い渋るからクランクを使うんだと思っている人・・・その考えは勿体ないですよ!!別にその考えを否定するつもりではないんですが、活性が落ちるというより人間が皆スローな展開に誘導して、スローに巻くスプーンにスレるからクランクに反応が良くなるということです。1月中旬~以降はさすがに水温的に活性が下がるでしょうが、12月中ならニジマスの(下の)適水温7℃程度のレンジは残っているでしょうから、スプーンの早い展開で獲れる魚を獲ってから次にどうするか?考えても遅くはないです。
クランクベイトのデメリット
早速クランクに否定的な意見を言っている様に感じるかもしれませんが、そうではありません。初心者の人なら、練習すればスプーンでクランクの倍の釣果は出せます。それくらいハイシーズンならスプーンの効率が良いということです。
クランクはどうしても手返しが悪くなりますし、1キャスト中で変化をつけられる幅もスプーンに比べて少ないです。
デメリットを凌駕するメリット
それでも、スプーンよりクランクの方が実際は釣れると感じている人もいるでしょう。その理由は、
- 巻きの抵抗があるので、一定のスピードで巻きやすい
- 一定のレンジを通しやすい
- 手返しは悪いが1キャストあたりのアタリ率は高い
の3点が大きいと思います。そして実際に、クランクでなければどうしようもない状況もあるのでクランクの方が簡単に釣れるというイメージがつきやすいです。
ならばそのメリットを最大限引き出すためのルアー選択をしたいところです。
管釣り用クランクベイトの種類
管釣りメーカーから販売されているクランクだけでも無数にあるので、初心者はどれをチョイスすればいいのか迷うところです。潜行深度と形状で大まかにジャンル分けして、その中から特にオススメなジャンルを紹介します。
~潜行深度~
- SR・・・シャローランナー(浅い潜行深度やふり幅の大きなアクションが特徴)
- MR・・・ミッドランナー(シャローとディープの中間。多彩なアクションバリエーションがある)
- DR・・・ディープランナー(深い潜行深度とロールの入ったアクションが特徴)
- SまたはSS・・・シンキング(リーリングを止めると沈むタイプ。MRSなど潜行深度の後ろに記載される場合もある)
~ボディ形状~
- ピーナッツ形・・・バス釣りしている人には一番馴染みのある、オーソドックスなクランク形状。
-
バナナ形(へのじ形)・・・ボディが湾曲していて、ロールが主体となりやすいアクション。
- ジョイント形・・・ボディにジョイントがある。
- ミノーシェイプ形・・・ミノーとピーナッツ形クランクのハイブリッドのような形状。
トラウト初心者におすすめなのは
効率よくトラウトを釣るのにおすすめなのはMRフローティングタイプのピーナッツ形クランクです。クランクの専用タックルを既に準備してあるなら、DRフローティングタイプのピーナッツ形でもOKです。(DRはルアーウエイトが重いので専用タックルで使ったほうが快適です)
MR(DR)を薦める理由は、使える幅が広いからです。潜らせずに使えばSR的にも使えますし、ウエイトを追加(シール上の重りを貼る)すればディープレンジにも対応できます。シンキングでなくフローティングの理由は、シンキングより簡単に一定レンジをキープしやすいから(メリットの最大化)です。ピーナッツ形のボディを選んだ理由は、大当たりは少ないが大ハズレも少ない無難な形状だからです。
今の時期なら、ヤリエのTクランカップLF(TOPに写真掲載したヤツ)がおすすめなんですが、もっと寒い時期まで見越すならティモンのパニクラMR辺りが使いやすいです。
クランクベイトの使い方
フローティングクランクは基本的には勢いよく巻くと潜っていき、巻くのを止めると浮いてきます。ゆっくり巻くと、潜ろうとする作用と浮こうとする作用が均衡してレンジキープできるという具合です。
まずはレンジキープするスピードを探します。使うルアーとタックルによって変わるので説明が難しいですが、おおよそ手元にクランクの巻き抵抗を感じる程度(手元にクランクのアクションを感じるスピードはレンジキープより速めのリトリーブとなる場合が多い)です。クランクがアクションしているか?していないか?手元ではギリギリ分からない位がMR~DRのレンジキープスピードです。正確なレンジキープスピードを調べるには、近くにキャストして目視で確認しましょう。
次にアタリのあるレンジを探します。グリグリと力強く4回転ハンドルを巻いてからレンジキープした棚で当たるのか?5回転ハンドルを巻いてからレンジキープした棚で当たるのか試してみるわけです。
ポイントとしては、キャスト後のレンジ合わせの巻きは確実に潜行させるために力強くグリグリ巻く(早巻きすぎると潜行しないので注意)。喰わせるためのレンジキープでは優しく丁寧にルアーの重みを感じながら巻く。クランクをブリブリとMAXアクションで巻くのは、スレを加速させるだけなのでNGです。クランクのMAXアクション(早巻き)で釣れる状況なら、スプーンを使った方がいいです。
トラウトの餌を模したカラーで
最後にスプーンとクランクで決定的に異なる点、値段についての打開策です。クランクはスプーンの倍以上の価格がざらなんで、スプーンと同じ感覚で試し買いは躊躇されます。とりあえずのカラーセレクト方法を紹介します。
よく行くエリアの強いカラーを知っているなら、そのカラーに合わせたものを購入して試せばいいんですが、よく分からない場合はトラウトの餌となるペレットを模したカラーを選択しておけば、大ハズレはありません。クランクは高いので、気に入ったルアーを選定してからカラバリを増やしていく作戦も、大いにアリです。
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